オンライン集客
スモールビジネス・副業として、PCだけで手軽に始められるオンラインビジネス。
といっても、「集客が基本」という点はどのビジネススタイルでも変わりません。
実際「オンライン集客」をビジネスにしている人もいます。
細かい点ではいろいろ違いがあっても、オンラインビジネスは、
- まず自分の認知度を上げ、
- リアクションを示した人(=プロスペクト)に対してコンタクトをとり、
- 段階的に自分の商品への理解度を深めてもらい、
- 個別セミナーでセールスを行う
というのが大まかな流れです。
オンライン集客に関して、通常コンサルタントは①のところで「人目を引く投稿」をするように指導します。
でも、この「人目を引く投稿」というのは実に曖昧なものです。
これといって特に、こうすべき、ああすべきというガイドラインはなく、2010年代初め頃は「内容よりも頻度」が重要でした。
要するに「質より量」、「量は質を凌駕する」。
何でもそうですが、ゼロイチから一定レベルに到達するまで、ある程度量をこなすことは必要です。
オンラインビジネスは簡単に始められる一方で、頭と手を使って相応のエネルギーを投入しなければなりません。
私はその手のセミナーにいくつか参加したことがあるので知っていますが、1日5回以上の投稿を指導しているケースが多かったですね。
下手な鉄砲数打ちゃ当たる。
「1週間に1回でもOK」の今からすれば隔世の感があります。
継続は力なり。わかっちゃいるけど・・・
しかし、基本140文字以内のXのポストでも毎日となるとかなりシンドイものです。
ましてや、文字数が優にその10倍以上のブログ記事となると、それだけで1日が終わってしまいます。
内容は薄く、コピペ or リライトの繰り返しになりがちです。
とにかく、この時期のブログ投稿は「気力・体力・精神力」がすべてで、それは『巨人の星』に代表される、昭和時代のスポ根アニメの具現化にほかなりませんでした。
ただ、指導通りに継続すると、確かに記事へのアクセス数は増えていきました。
いわゆる「継続は力なり」を実感したのですが、やはり精神的にきつかった。
それでも、成果が出ればモチベーションを維持できるでしょうが、そううまくいくものではありません。
かつて受講した講座では、結局続かなくて挫折する人がとても多かったです。
私自身、結果がすぐ出た漫画アフィリブログ以外はすべて数カ月で挫折しました。
現代はAIの時代、「量の問題」は簡単にクリアできるように思われるかもしれませんが、AIの書く文章はスピード・量では圧倒しても、質では人間に遠く及ばないのが実情です。
最近受講した某ライティングセミナーでは、講師が「AIでも遜色のない文章が書ける」と話していたのですが、それはその人が凄腕のプロのライターだからだと思っています。
まだシンギュラリティは起きていませんから、うまく生成AIにかかせるためのプロンプト作成や出力後の校正は手作業なので、個人の資質に大きく依存します。
実際毎週の課題提出では、自分で書いた文章はOKでも、ChatGPTに書かせた文章は全部NGでした。
昨年はYoutube動画台本をかなり作りましたが、生成AIでは「ずんだもん」や「魔理沙&霊夢」の掛け合い漫才はオヤジでも口にしない寒いやり取りにしかならない。
現在の技術レベルでは、試行錯誤のプロンプト作成にかける時間をライティングに費やす方が結果的に早いですし、質も高いんです。
なので、今でもまともなセールス・レターは自分で書く方がいいと考えています。
稼ぐためのライティング力
ということで、成果が出るまで「人目を引く投稿」を続けるのは本当に至難の業。
実は、オンライン集客コンサルタントの多くが現在はそれほど投稿していなかったりします。
かつて「自分はもうそんなことはしなくてもいいレベルだから」と話していた人もいましたが、そこには
「あんなもん、二度とするかっ!」
という強い意志が感じられました。
でも、はたしてそんな人が「人目を引く投稿」の指導ができるものなのでしょうか?
一部の例外を除いて、オンラインで男性は、漏れなく私も含め、弱者です。
何を書いてもまずリアクションはありません。
日記のような、とりとめのない記事を書いても、それなりにリアクションのとれる女性陣を見ると溜息が出てしまいますが、まあこればかりは仕方がないですね。
時間の無駄ですから、よほどの物好きでもない限り、これといって取り柄のないタダの中高年クソオヤジの落書きなんぞ読みたくないですからね。
実際私だってそうです
これが厳しい現実、現代の中高年オヤジのハードルはとてつもなく高いので、とにかく他人に読ませる記事を書かなければならないのです。
量より質。
なので、

オンライン集客コンサルタントの最大のタスクは「受講者が他人に読ませる投稿ができるようになること」ではないのか?
そう考えて、いくつか参加した起業塾の無料のフロントセミナーで質問したことがありますが、唯一人を除いて一番重要なはずのライティングの指導をすると明言した人はいませんでした。
実は私は「その唯一人の人」に師事したのですが、結局彼もできませんでした。
が、安くはないお金を払っても、投稿前の文章チェックはただ体裁を整えるだけ。
もちろん、それはライティング指導とはまったく別物です。
それでも、「PCではなくスマホで見やすく読みやすく」という視点がなかった私にとって、かなり勉強になりました。
結果として、SNSのリアクションは格段に増え、明らかに投稿を読んだうえでコメントした人の数はコンスタントにフォロワーの20%以上を叩き出しました。
さすがはコンサルタント!
起業難民がいるかぎり・・・
しかし、それだけのリアクションをとってもセールスでなかなか人は集まらず、ビジネスにはつながることはありませんでした。
つまり、私の文章は人とつながれてもセールスとして刺さるものではなかったのです・・・
SNSは基本的に人と人とのつながりを重視します。
「友人やフォロワーを増やす」ところまではコンサルティングで指導できるのでしょう。
しかし、そこから先の本丸のビジネスに発展できるかどうかは話が別。
それはフォロワーの数ではなく、人とのつながり方によるのです。
かつての私はそこがわかっていませんでした(ただ、最近のXは事情が違うように感じています)。
そのつながり方まで視野に入れたライティング指導は、おそらくほとんどのコンサルタントの手に余るものでしょう。
当然その人の置かれている立場で指導内容は変わってきますから、どだいテンプレート的な対応は不可能なのです。
私と一緒に受講した人の中で、うまくオンラインで独立起業できた人も、継続的に集客するとなるとかなり難しいらしく、いつも四苦八苦しているのを見かけます。
だから、ダイエット難民のように、年中あちこちのフロントセミナーに参加して、「これなら・・・」と思う講座を受講する。
でも、本質的なところはコンサルタントが指導「しない」というより物理的に「できない」。
結果として、本質を求める顧客の要望は決して満たされることはなく、ずっと顧客のままネット上を漂流し続ける。
起業塾が流行っている理由は意外とシンプルなものなのです。
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