ギリギリchop
やっと確定申告が終わりました!
流れとしてはアメリカが終わってから日本なので、税務署への提出は毎年微妙なタイミングになります。
特に4年前は、ただ単にIRSと連動しているシステムの問題でアメリカが終わったのが3/11。
幸い、日本の国税はコロナの影響で一か月間の猶予を設けてくれたので、申告が遅れることはなかったのですが、ドラフトができあがったのが月末にずれ込んでしまったので、少々ヒヤヒヤしました。

申告は一日でも遅れたら深刻な事態になりますからね
今回は何故かスタートからアメリカの会計士さんの動きが遅く、終わったのが2/23。
事前に他の情報は供出済みだったとはいえ、税理士さんには大変な重労働になってしまいました。
おそらく今頃は、ご自慢の愛猫に癒されていることでしょうね。
イヌと歩んだ少年時代
現代は様々な動物がペットとして飼われています。
ただ、昔から「動物病院」とは別に「犬猫病院」があることからも、その大部分はやはりイヌとネコ。
世界的に日本はイヌもネコもトップ10に入るほどのペット大国。
どちらかというと、住宅事情や飼いやすさからネコの方が多く、今後も増える傾向にあるようです。
子供時代、近所で空き巣が多発していたので、父親が「防犯用」としてずっと犬を飼っていたのですが、散歩をはじめ、世話の多くは私が引き受けました。
といっても、私にとってどの子も「面倒を見る」というよりかは、いつもそばにいてくれる「友人」でした。
朝、玄関を開けると同時に犬小屋から出てきて前足後ろ足交互に伸びをしてから、私が通学で自転車を外に出している間中周りをグルグル。
そして午後帰宅時間帯になると、ブロック塀の穴から鼻を突きだしずっと待ち構えていました。
外からは時々舌で鼻をなめるのが丸見え。
木戸を開ければ、ほとばしる感情全開の熱烈歓迎。
まだ幼児期の湿疹の痕が残っていた頃は外で他の子どもたちと遊べなかったので、ただ一緒にいてくれるだけでも十分幸せでした。
やっぱりイヌっしょ
イヌは人の表情をよく読みます。
それは基本的に「かまってちゃん」だから。
喜怒哀楽の感情を全身で表現するイヌの行動は、ほとんどが「人間の気をひくため」とされています。
それは見方を変えれば「タダの自己中」でしかないのですが、時に人の心を強く打つことがあります。
私の子たちは、座り込んで頭を抱えたり項垂れたりしようものなら、スルスル近寄ってきて並んで座り、前足を肩にそっと乗せたりしたものでした。
これも私の気持ちをくんでいるのではなくて、あくまでも

よそ見なんかしないで

私を見て、ボクを見て
というシグナルにすぎないのですけれど、シチュエーション的には、言葉が通じないはずのイヌが慰めてくれているように感じてしまいます。
私の思い出の中では、こうした行動が一番鮮明に記憶に残っています。
社会に出てからはイヌとはすっかり疎遠になってしまいましたが、よい思い出が圧倒的に多く、今でもイヌには親しみをおぼえています。
よくペットネタとして「イヌ派」「ネコ派」が取りざたされますが、その意味では私も熱烈とまではいかなくてもイヌ派でしょうね。
ネコの魅力に気付く
ネコについては、野良猫が庭に入り込んでは用を足したり、手作りの野鳥の餌台にやってきた鳩を襲ったりしたのを目にしていたので、子供時代からあまり良いイメージを持っていませんでした。
しかし、そこにある転機が訪れました。
学生時代、海外に長期出かける友人が

キャットフード代は負担するからネコを預かってくれんかのう
と頼んできたのです。
今ならペットホテルという選択肢があるんでしょうけれど、この頃は聞いたことがありませんでした。

トイレはしつけてあるから世話は楽勝だぜ
その友人宅には何度か足を運んでネコとは対面済みで、ネコを飼ったことのない私でも嫌われている感じはなかったので、マンションの管理人の了承をえてOKをしました。
ただある程度馴染みがあったとはいえ、

A太郎がいない見慣れない部屋での生活となると精神的ストレスを感じるだろうなあ
それは理屈でわかっていたので、トイレのほか普段使っている用品一式をA太郎から借り受けました。
狭いワンルームの居住スペースがいっそう狭くなりましたが、このおかげもあってか、ネコは警戒するそぶりを見せつつも、威嚇や夜鳴きはなく、共同生活は初日から順調にスタートしました。
一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、私はネコの魅力に気づき始めました。
情が移ったというもあったのですが、今までわかろうとしなかったネコの習性が共同生活で理解できたのが一番大きかったのです。
近づけば離れ、離れれば近づいてくるーツンデレのようなネコの性格は慣れないうちはウンザリします。
自己中でも、イヌは何度か言い聞かせれば、人が嫌がることをしなくなります。
それは人の表情が読めるからです。
しかし、ネコにはそんな芸当は無理。
だから、そっけない態度だったのが突然体を寄せて甘えてきたり、いつの間にか忍び寄り膝の上に乗ってきて眠ったりするのもごく自然な行動ということ。

ネコ派はこういった気まぐれな仕草の一つ一つが堪らないんだろうなあ
実際私も、帰宅すると部屋の奥からトコトコ歩み寄ってくるようになって、ネコなりに徐々に心を開いているのが感じられ、初めてネコを愛しく思うようになりました。
棚の上の梅干しのガラス容器にスッポリ収まった不気味なネコと視線が合った時は、悲鳴をあげて驚いたものですが。
昨年、ウサギの島・大久野島でウサギたちと出会いましたが、正月休みに日本にいくつかある猫島の一つ、田代島に行きました。




食事や定期的な診療はあるものの、イエネコほど手厚い世話はなく、眼光は鋭く野生に近い状態で生きています。
おそらく全員が14年前のあの震災後に生まれた子たちです。
島の駅の屋外テーブルで一休みしていると、人懐こそうな子がチョコンと膝の上に乗ってきました。スマホを取り出すと画面をのぞき込むものの、イザ撮ろうとするとソッポを向く。しばらくするとまた視線を戻す。

ああ、コレだ、思い出したぞ!

巧みな時間差攻撃で見事撮影に成功しました。
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